~ アジ、始めました どころじゃ済まない話の6ヶ月間 ~ (岡本 康嗣)
OKTです。
2023年2月。良いお話を聞いていたのでOKTも行きたいなあと思いながら少しずつ道具を用意して、やっとこの日を迎え23時くらいに家族に見送られながらの出発です。
雪に降られることもなく、楽しい釣りでした、ウキが瞬時に沈んだり、走りまくるサバも釣れたり。
竿は違いますがリールは投げ用リールですから、これも投釣り!
かな(笑)?


一通り楽しんで帰り道に釣具屋へ寄り道する案もありましたが、疲れたので真っ直ぐ帰りましょう。
自宅に着くといつもなら妻が顔を見せるのですが、音沙汰がありません。
子供に、「 ママは? 」と聞くと「 寝ている 」と返事が。リビングを覗き込むとソファの上でぐったりとしています。下痢・嘔吐で熱があるそうです。
検温すると40℃を超えています。急性感染性胃腸炎・COVID-19感染症・インフルエンザなどすぐに鑑別診断候補を思いつき抗原検査を行いますが、コロナもインフルも陰性です。何か違和感を感じながらも水分摂取を促しつつ、片付けを急ぎます。
子どもたちは朝から何も食べていないそうで、妻に問診すると昨夜の見送り後には熱発しうなされて眠れず朝も動けなかったとのこと。台所を見ると一応カレーは作ってありますが、ルーが溶かし切れていません。息も絶え絶えで作ったのでしょう。
通常の感染性胃腸炎とするには違和感が強いですが、まずは片付け、子供に食事と摂らせて早めに一緒に入浴も済ませ、なんだかんだで20時頃にタオルを妻に掛け直す際に身体に触れると「 痛い 」と言います。 しばらくすると「 お腹がつる 」と。
お腹がつる???
もしやと思いすぐに腹部の身体診察を行います。
muscular defense陽性 rebound tenderness陽性
あ、 腹膜炎だ
すぐに外出の準備をして、救急搬送を要請します。10分後救急車は到着しますが、こちらの職業と症状・診断を告げ、できれば緊急手術にも対応できる病院をと探しますがなかなか受け入れ先が決まらず1時間後にやっと搬送開始となりました。救急車の緊急走行で高速も使って30分ほどかかります。
病院に到着し各種検査を行うと、当直医の段階ですでに画像上は腹膜炎・イレウスが確定。血液検査結果は、WBC>27000、CRP>25、とSIRSの診断基準を満たします。
婦人科医も呼び出され追加検査を行い、婦人科系からくる原因不詳の急性感染症・敗血症とのことで緊急入院となりました。
帰宅するとすでに午前2時過ぎ。子どもたちは不安げな表情でまだ起きていました。仮眠だけをとり子供の学校への連絡などの諸事準備を整えて、いつでも外出できるよう準備を済ませると、経験上知ってはいるものの実際には経験したくない連絡が。
病院医師「 今朝方ショック状態に陥り現在集中治療室にて治療中です 」
「 血圧は80も維持できないため、昇圧剤・強心剤を使っています 」
「 病状について説明を行いたいのですが、お時間は作れますか? 」
OKT 「 いつですか? 」
病院医師「 可能であれば、今すぐ 」
あぁ、 そういうことか。 死ぬかもしれないんだよね。
準備はしてあったので子どもたちに言い聞かせすぐに病院へ走ります。
集中治療室に入ると、まだ妻は意識があります。専門的なことを言うと、頚部CVからnoradrenalineとdopamineが持続注入されています。すぐに婦人科医が現れ話を始めます。
要は、詳細検査中だがSeptic shock with Fulminant hemolytic streptococcal infection(劇症型溶血性レンサ球菌感染症による敗血症性ショック)と思われること、画像検査上では両卵巣部分が原因と思われるが詳細は詰めきれないこと、病状進行が極めて速いため抗生剤加療だけでは効果は望めないこと、ハイリスクだが今なら試験開腹術を行う余裕がまだ残っており、その場合は卵巣・子宮は全て摘出し腸に壊死も見られれば同時に腸切除術も必要なこと、と。きびきびとした簡潔明瞭な説明に信頼感を覚えました。
妻も意識はあったので一応意思を確認しましたが、夫婦そろって緊急手術に即座に同意しました。手術室と麻酔科医の準備が整い次第、手術室に入室です。婦人科医が3名、外科医2名、麻酔科医2名の体制で始めるそうです。経験上、スタートからの体制としてはかなりの警戒体制です。
集中治療室と手術室には直通路があるんですが、見送りのときは「 ああ、このままもう会えないかもしれないな 」と冷静な自分がいました。
数時間後、手術説明もしてくれた執刀医が現れ、「 無事終わりました 」と切除した物を見せてくれ、詳細な説明がありました。同年代っぽい医師でしたが、OKTが平静を装いながらも目が潤んでいたのはおそらく見抜かれていたでしょうね。
それから数日後、妻にメールをすると看護師から代打メールがきました。
感染症の全身性炎症が強すぎて、全身がむくみiPhoneの操作もできないそうです。写真も送られてきましたが、魔人ブウかミシュランマンと見間違えるくらいに全身と顔がパンパンにむくんでいます。
程なくして医師からも状態説明の電話が入り、肺炎を起こし胸水も溜まっていること、状態次第では一時的に気管挿管と人工呼吸器管理を行う可能性もあること、場合によっては腸切除のために再度開腹手術を行う可能性があること、を説明されました。 後日、医学文献を漁りましたが今回の状態での致死率は最低でも40~60%以上でした。
そんなこんなで約4週間後、なんとか退院となりました。
体重は激減し、筋肉も落ち、まだ胸水も残っており、一人では歩けず肩を貸しても10mも歩けませんでしたが。 医学的な治療が終わればいち早い日常生活復帰とリハビリをという医師たちの方針と、あとはまぁあなたが面倒見れるでしょう?的なプレッシャーです。(笑)
妻が無事帰ってきて、子どもたちも無事でよかったです。家事全般は慣れているので何も問題はなく、退院までの間も外食はせずにすべて手作りごはんでした。何よりも子どもたちの精神環境と生活環境を守るのが最優先でしたから。一時的に仕事を休みすぐに復帰しましたが、不規則に突発的なことが起きることが多い仕事を100%こなしながら家と子供のことも100%こなすのは至難の技でしたね。
この記事を書いているということは、妻も子供たちも日常生活に復帰し、OKTの釣り生活も復帰する日が近いということですよ。
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梅雨の時期 (秋庭 学)
ご無沙汰です。
ワラスボです。
週末になると雨。
まぁ、梅雨だから仕方ない事なんですが、こう毎週末続くと...ねぇ~って事で、妻と一緒に過ごす時間を...。今回は美方郡香住町へ。
海側は年何回も行ってますが、真逆の山側なんて、まず行かない。一応、Google mapでルートを確認してから出発となりました。
自宅から40分位で到着。

「高野山真言宗 遍照寺」さん。別名、桔梗寺。
十一面観世菩薩「桔梗観音」を、ご本尊としておまつりされてます。
但馬七花寺(ななかじ)霊場の1つ、パンフレットに記載してある他の霊場...自宅の近所にもありました。へぇ~、そうなんや。
それにしても、訪れてる方...高そうなレンズを装着した一眼レフカメラで撮影されてます。私も息子が幼稚園~中学までは、一眼レフでリレーの撮影に使ってましたが、今はスマホを持たない父が使ってますね。
まずは、順路に沿って歩いて行きます。7月最初の日曜日で、まだまだ、満開とはいかないけど。

所々に白やピンクの桔梗があり、結構、珍しいんじゃない?

一通り回ったとこで、本堂で休憩させて頂きました。
本堂に入る際は拝観料が要りますが、まぁ、個々のお気持ちだそうで。縁側に通され、冷か温のお茶の選択をし、席に座ります。その間に妻は4種類ある御朱印の中から選んで御朱印帳を渡してきた様です。30分位掛かるってっと、妻。

冷たいお茶と美味しい茶菓を頂きながら、綺麗に手入れされている庭を拝見しながら、お寺の雰囲気や桔梗について妻と談笑。
御朱印収集巡りで、お茶と茶菓が頂けるとこは限られてしまうかもしれませんが、地元にあるのは、有り難いなぁ。こういう時間の過ごし方いいなぁって思いましたね。
御朱印が出来たようで...って、ちゃっかり4種類頼んだ妻は、大満足の笑顔。
記念撮影。

4種類の御朱印は、こちら。


興味のある方は是非!
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